back index next


決戦宙域 前編 アーク

〈サイド7〉

「で、ハマーンは何ていって きやがったんだよ?」
アラン「ハマーンの作戦がうまく運べば、 敵の艦隊はいくつかに分断され
 ズールがいると思われる艦隊の守り が手うすになる。そこを突くとのことだ」
大介「しかし、そううまくいくのだろうか?」
ブライト「わからんな……信じるしかあるまい。 で、我々の役割は?」
アラン「分断された敵艦隊を突破し、 敵中央へ進軍する
 ハマーンによれば、その時点までには ズールがいると思われる艦隊を
 特定できるだろうとのことだ」
アムロ「ずいぶん無茶な作戦だな。ズールが いる艦隊が特定できなければ
 我々も逆に敵に包囲される 可能性があるぞ」
アラン「ああ、ハマーンもそれはわかっていた。 長期戦をやりたくなければ
 それくらいの無茶はしなければ ならんともな」
ギャリソン「ふむ、それはもっともなお話です」
リョウ「だいたい、いまさらもう 是も非もないでしょう。やるしかない」
大介「うむ、僕もそう思う。それに 一刻も早くズールを倒さなくては
 無駄な犠牲が増えるばかりだ」
ブライト「わかっている。それで、 作戦の開始時刻は?」
アラン「6時間後だ」
「なんだよ、もう余裕がないじゃねぇか」
アムロ「そうだな……交代で 仮眠をとっておくことにしよう」

〈アクシズ〉

ハマーン「少佐、もう体のほうはよいのか?」
ガトー「は、おかげで万全です」
ハマーン「そうか、それは良かった。月面が 異星人からOZの手に戻ったとき
 月にいたそうだな?」
ガトー「面目ない。地球圏の動向を 調査するはずが、異星人の
 捕虜と成り果て……」
ハマーン「いや、あの状況ではやむを得まい。 よくも生きて戻れたものだと
 感心していたのだ。さすがは “ソロモンの悪夢”と呼ばれた
 アナベル・ガトー少佐だとな」
ガトー「しかしその時の負傷がもとで、これ まで戦いに参加できずにおりました
 申し訳なく思っております」
ハマーン「いや、戦いはこれからだよ、少佐。こ ちらへこられよ。よいものをお見せしよう」

ガトー「おおっ、これは! すばらしい…… なんとすばらしい機体だ
 まるでジオンの精神が、 形となったかのようだ……」
ハマーン「モビルアーマー、ノイエジールだ。 少佐に使ってもらおうと
 思ったのだが、どうかな」
ガトー「この機体を私に? 是も非もない 感謝します、ハマーン殿」
ハマーン「そういってもらえると、うれしい」
ガトー「このアナベル・ガトー、この機体に 恥じぬ戦いをしてご覧にいれましょう」

グレミー「ハマーン様、お呼びですか」
ハマーン「グレミーか。面白いものを 手にいれたが、使える者がいなくてな」
グレミー「面白いもの?」
ハマーン「OZが使っていたものでな、 サイコガンダムという
 ニュータイプ用のマシーンだ」
グレミー「は……私のところにも 使える者がおりませんが……」
ハマーン「お前が組織しているという ニュータイプ部隊ならば、どうだ?
 プルだけではないのだろう?」
グレミー「……それはくちさがない連中の噂です」
ハマーン「隠さずともよい。 私は知っているのだ、グレミー
 別に責めているわけではない」
グレミー「はっ……」

ハマーン「グレミー・トト…… ザビ家の血をひくというが……」

(機械音、スイッチ音が何回か)
グレミー「いましばらくはやってみせねばならんか…… プルツー、目覚めよプルツー」

プルツー「…………グレミーか。 もう私が出ねばならないのか?」
グレミー「サイコガンダムというマシーンだ。できるな」
プルツー「あたり前だ。体ならしにはちょうどいい」

〈サイド7〉

ブライト「時間だな……作戦を開始する。 我が艦隊は目標宙域に対し
 第3象限から侵入する コースをとる」
(ネェルアーガマでかなり南まで移動)

〈宇宙〉

ベルトーチカ「敵接近」
ブライト「敵の展開は予想通りだな、 アムロ」
アムロ「ああ、アクシズ軍はうまく やってくれているようだ
 だがまずはこいつを突破しなくては、 敵の本陣と思われる艦隊に
 攻撃をしかけられない」
ブライト「よし総員、戦闘配置につけ」
レイカ「進路クリア。パイロット各員は 順次発進してください」

アムロ「ブライト、戦闘は終了した。 残存する敵はない
 これより全機帰投する」
ブライト「ご苦労、アムロ。 ……被害報告はまだか?
 各機の着艦、急がせろ。 アストナージ
 収容次第整備を始めてくれ。 またすぐに出ることになるかもしれん」
アストナージ「了解。できる限りはやりますよ」
ベルトーチカ「艦長、アクシズのMSが 接近中です」
ブライト「なんだと?」
バニー「通信入ります」
ブライト「よし、出せ」

マシュマー「こちらはアクシズのマシュマー・セロ。 マーチウィンド、応答願いたい」
ビューティ「あら、あの時の……」
ブライト「こちらマーチウィンド、 ブライト・ノアだ」
マシュマー「我々はハマーン様の命により、 諸君らと同行するために
 参上した。ハマーン様よりの ことづても預かっている
 着艦を許可願いたい」
ブライト「……同行だと? 我々を 監視するつもりか……?」
マシュマー「そのような汚い真似はせん。 ハマーン様の申し出を
 受け入れた以上、 諸君らは私の同志である
 ともに戦うために参上し、 何の不都合があろうか」
キャラ「あ~もう! マシュマー、 お前はごちゃごちゃうるさいんだよ!
 いいから早く着艦させなよ マーチウィンド!
 こっちだって好きで やってんじゃないんだ!」
ギャリソン「艦長、ここで問答をして時間を 無駄にするわけにはまいりますまい」
ブライト「しかたがない……わかった、 着艦を許可する
 ただし、こちらの部隊の収容が 終了してからだ」
マシュマー「了解した」

マシュマー「むう、話には聞いていたが まさかこれほど年少者ばかりとは……」
キャラ「いいじゃないか。あたしは嫌いじゃないよ こういうのはさ」
ルー「ルー・ルカよ。案内するからついてきて ただし、武器は預からせてもらうわ」
マシュマー「なに? それではまるで捕虜ではないか 我々は同志として
 ここにいるのだぞ!」
キャラ「おやめよマシュマー。そんなことぐらい どうだっていいじゃないか
 それよりあんた、ルーっていったね」
ルー「そうよ」
キャラ「グレミーの坊やが、よろしくってさ」
ルー「はぁ? なんであたしが よろしくしてやんなきゃならないのよ」
キャラ「知らないよ。あたしは伝えてくれって いわれただけだからね」
雅人「ルー、何やってんの。 急がないと怒られるぜ」
ルー「わかってるわよ!」

ルー「艦長、マシュマー・セロと キャラ・スーンを連れてまいりました」
ブライト「よし、入れ」

万丈「なるほど、敵の親玉がいると 思われる艦隊がふたつあるってわけか」
マシュマー「そうだ。ハマーン様ご自身が 一方へ向かわれた
 マーチウィンドには 残った方へ向かってもらいたい」
ジュドー「本当にハマーンがやってるのかどうか 信じられたもんじゃないぜ
 俺たちだけにやらせようってんじゃ ないだろうな?」
マシュマー「小僧、ハマーン様を 侮辱するつもりか!?」
キャラ「いいかげんにしな、マシュマー。 話がちっとも進みゃしない」
大介「ジュドーくんも、落ち着いてくれ」
ブライト「わかった、それは了承した。しかし 君たちが一緒にくるというのは……」
キャラ「気にしなさんな。 お優しいハマーン様のお心づかいさ
 あたしらだって異星人どもを やっちまうまでは
 あんたらとやりあうつもりなんて ないんだからね」
アムロ「ブライト、彼らのいう通りだ。 それよりも今は急ごう
 時間があけば敵を分断した ハマーンの作戦が無駄になる」
マシュマー「ふむ、さすがに英雄と呼ばれた男は 話がわかるようだな」

ブライト「あれか……総員、 第一戦闘配置!」
マシュマー「我らもいくぞ、キャラ!」
ジュドー「あんたら、頼むから俺たちの 足をひっぱらないでくれよ」
キャラ「あっははははっ、いいねぇ、 気にいったよジュドー」


決戦宙域 前編

(敵機が出現、戦艦選択、マシュマー、キャラ出撃、出撃選択)
ジャネラ「あれは……まさか地球人どもか!?  おのれ、このようなことろまで!!」
ワール「陛下!」
ズール皇帝「うろたえるでない。このワシが負けるなど ありえんのだ。返り討ちにしてくれるわ」
タケル「ズールだ! 間違いない。 ……ズール、今度こそ倒す!」
デューク「ああ……フリード星の仇をうつんだ」
マリア「ええ、兄さん!」
ブライト「どうやら我々のほうが 本陣だったようだな
 ズールを倒せばいい、 全力を出しつくせ!!」

〈マップ中央以北に味方機が移動した〉

(ゴーマン隊が出現)
ゴーマン「ここから先へは進ません!」
ダンゲル「ウッハッハッハッハッ!!  貴様らはここで倒してくれる!!」
五飛「…………」
デュオ「アルトロンだと!?  まさか、五飛か!?」
カトル「なんだって!? そんな、 どうして五飛がズールのところに……」
デュオ「五飛、おい五飛、 いったいどういうことだ!?
 まさか俺たちと戦おうってのかよ!?」
五飛「そうだ。それはお前たちが悪だからだ」
カトル「五飛……?」
サイ・サイシー「はぁ? お前どうしちまったんだ!?」
五飛「ズール皇帝こそが正義だ!  ズール皇帝に逆らうような悪は
 俺が倒す!」
デュオ「あっちゃあ。さてはあいつ、 まぁたひとりで突っ込んで
 洗脳されちまいやがったな」
「ありうる話だな」
甲児「おいおい、冗談じゃないぜ」
カトル「五飛! やめてください、五飛!」
五飛「黙れ! 俺の敵は貴様らだ。 貴様らを倒す
 それが俺の正義だ!」
ヒイロ「……五飛、自爆スイッチを押せ。 それがお前のためだ」
五飛「フンッ、なぜ俺が そんな真似をしなければならん!
 貴様らが正しいというのならば、 俺に勝てるはずだ!」
カトル「五飛ッ!!」

〈ゴーマン撃墜〉

ゴーマン「お、おのれ……うおぉぉぉぉぉぉーっ!!」

〈ダンゲル撃墜〉

ダンゲル「なんだと!? うおぉぉぉぉっ!  ジャ、ジャネラ様ぁぁっ!!」

〈敵10以下〉

(ガンダル隊が出現)
ガンダル「ここで奴らをくい止めるのだ!」
ワルキメデス「皇帝陛下!  我々におまかせを!!」

〈ブラッキー撃墜〉

ブラッキー「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁーっ!!」

〈ワルキメデス撃墜〉

ワルキメデス「おおぉぉっ!?  だ、脱出できんのかぁっ!!」

〈ガンダル撃墜〉

ガンダル「ぐわぁぁぁぁっ! バ、バカな!?  ズール皇帝陛下ぁぁぁーっ!!」

〈ワール撃墜〉

ワール「うおぉぉっ!? くっ、こんな……」

〈ジャネラ撃墜〉

ジャネラ「な、なんということじゃ!?  こんなところで……おのれぇっ!!」

〈vs ズール〉

タケル「今度は逃がさんぞ! ズール!」
ズール皇帝「ワーッハハハハッ! 死にに来たか、 マーズ!!」

[撃墜]

ズール皇帝「ぬうぅっ! おのれ地球人どもめ!  よくもやってくれおったな!!」
(ズール皇帝が出現)
ズール皇帝「おのれ、恐れを知らぬ奴らめ!  ワシの力を思い知るがいい!!」
(ズール皇帝に『気合』)
タケル「ズール! 貴様はもう終わりだ。 銀河帝国軍もいずれは
 敗退する。ギシン星にも、もどれない 貴様はそれでも
 戦いをやめないというのか!?」
ズール皇帝「かまわん。ワシは生き続け 地球を第2のギシン星とするのだ
 宇宙に生きる命はワシあっての命 ワシが死ぬなどありえぬわ!
 ワーッハハハハハッ!!」

ズール皇帝を倒したのは
タケル タケル以外


back index next