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スウィートウォーター防衛戦 アーク

〈スウィートウォーター〉

クワトロ「そうか……帝国軍は去ったか」
ブライト「ああ。これで、残るは 我々地球人同志の問題だ」
クワトロ「監視衛星の件は了解した。 手配しておこう
 それと一応このことについてはOZにも 情報を流しておいたほうがいいな」

チェーン「アムロ大尉」
ベルトーチカ「なによ」
チェーン「あなたには用事はないわ」
アムロ「どうしたんだ、チェーン」
チェーン「私、月へ行ってアナハイムの オクトバー氏と会ってきます
 クワトロ大尉が今後のことで 話をつけたそうなので」
アムロ「月へ? しかし、危険じゃないのか?」
チェーン「それはそうですけど…… アムロ大尉のためなら、平気です」
ベルトーチカ「行くんなら、さっさといっちゃいなさいよ」

エマ「どう思います?  あの、カミーユの連れてきた娘」
クワトロ「わからんな。恐らくは 強化人間だろうとは思うが……」
アムロ「ああ、俺たちと、いやカミーユと 接触する理由がわからないな
 戦場でのシンパシーというなら 理解はできるが」
エマ「でも、危険な気がします。カミーユっ て意外ともろい部分があるから……」
クワトロ「……そうだな」

サリィ「ハサン先生、お久しぶりです」
ハサン「おお、サリィくんか。 君がアーガマに乗っているとはな」
サリィ「色々とありましたからね。 それで、どうですか?」
ハサン「うむ、葉月博士に連絡はついた 沙羅の方はあまり問題はないよう
 だな。しばらく休ませてやれば、あとは 本人とまわりのケアの問題だ」
サリィ「そうですか。ではロザミィのほうは?」
ハサン「薬物反応が出た。 詳しい事はDNA鑑定まで
 待つ必要があるが……」
カミーユ「ロザミィが強化人間だって 言うんですか?」
ハサン「可能性は否定できないな」
カミーユ「……強化人間なんてつくって、 どうしようって言うんです」
ハサン「私をせめられても困る。 もっとも医者として
 興味がないといえばウソになるがね。 こんな時代ではなかったら
 ここまでにはならなかっただろうが……」
サリィ「ハサン先生、ちょっと」
カミーユ「戦争のためなら、 人間の身体をいじるのも
 許されるって言うんですか!?」
ハサン「一概にそうとは言えんが、 戦争のおかげで飛躍的に
 発展を遂げた技術は いくらでもある。医学だってそうだ」
カミーユ「納得できませんね、そんなこと」
ハサン「平和になれば 戦争中の技術も還元できるよ」
カミーユ「それは……悲しい副産物ですよ。 認めたくありません!」

ロザミア「あ、お兄ちゃん!」
カミーユ「ロザミィ、 どこか……おかしな所はないか?」
ロザミア「ぜんぜん。お兄ちゃん、アメたべる?」
カミーユ「いや、いいよ」
カミーユ(ロザミィが強化人間だって…… ここにいれば、戦いに出なくてすむんだ)

ジュドー「よし、アーガマが 入港してるってのはここだな」
イーノ「ねぇ、本当にやるつもりなの?」
エル「あったり前じゃない。 あんたいまさら何言ってんのよ」
ビーチャ「いやならやめろよ。 そうすりゃ分け前も増える」
モンド「そうそう」
ジュドー「しっ、静かにしろ」
(足音)
ジュドー「…………よし、いいぞ」
イーノ「ジュドー……」
ジュドー「イーノ、早くしろ。うまくいきゃ、 俺たち大金持ちなんだぞ」
エル「急がないと、見つかっちゃうよ」
イーノ「わ、わかったよ」

〈月〉

トレーズ「レディ、どういうことだ?」
レディ(眼鏡なし)「閣下はずるうございます。閣下は 世界の頂点に立たなければ
 ならないお方。なのに、世界を 混乱のまま放っておいでになる
 私は閣下のお手伝いのために 宇宙へ上がりました
 そして、閣下の未来を ご用意しました」
トレーズ「レディ、世界から戦いはなくならない ならば、常に強者が世界を
 治めればいい。人々は強い者に 支配されることに喜びすら感じる
 世界は戦ってこそ自然なのだ」
レディ「それには無駄な血が流れすぎます。 閣下はすべての人々を愛せる
 お方。宇宙から地球圏の 平和を築けるお方です」
トレーズ「レディ、君は自分の理想で 未来を見ている」
レディ「閣下がお望みになったことです」
トレーズ「私の理想など、人間一人の 妄想でしかない。歴史は
 日々の積み重ねでつくられる。 個人の未来などに意味はない」
レディ「閣下の未来は決まっております。 宇宙にこそ
 閣下の未来が存在します」
トレーズ「レディ、私はそれほど強くない。 ゼクスが、そしてあの反逆の翼持つ
 彼らが、命をかけて未来への道を 見出そうとしている」
レディ「閣下……」
トレーズ「急ぐ必要はない。 時代は繰り返されるのだ
 レディ、戻ってきておくれ、 私の大好きだったレディ・アン」

〈スウィートウォーター〉

アストナージ「おい、そこの奴、ちょっとこのクレーンを 動かしてくれ…って、なんだお前ら!?」
モンド「動くなっ!  こっちには人質だっているんだからな」
アストナージ「なんなんだよ、お前たちは!?」
エル「動かないでっていってるでしょ!  人質がどうなってもいいの?」
アンナ「ん…………」
アストナージ「アンナ……お前ら一体……」
エル「悪いけど、 おじさんも人質になってもらうよ」
ジュドー「おいビーチャ、早くしろ」
ビーチャ「わかってるよ! えー、アーガマの皆さん 大変お忙しいところを失礼します
 実はわたくしたちはぁ……」
ジュドー「選挙演説じゃないんだぞ!」
ビーチャ「うっせぇな!  我々は人質をとっている
 モビルスーツを渡さないと、 人質の命の保証はできない!」
ベンケイ「なんだよ、なんの騒ぎだ?」
デビッド「あ、アンナ!」
「なんだてめぇら、何やってやがる! 俺 たちが誰だか知っててやってんだろうな」
ジュドー「そんなのあったり前でしょ。 あんたたちのモビルスーツなら
 高く売れるってもんだぜ」
イーノ「わっ、ジュドー、 どんどん人が集ってくるよ」
ビーチャ「おい、こっちにゃ人質がいるんだぞ!  ケガさせたくなかったら動くんじゃない!
 ジュドー、早くしろ」
ジュドー「おうっ」
(速い足音)
チボデー「ちっ、ガキどもがよ。お前ら、 俺たちを知っててやってんなら
 それなりの覚悟はできてんだろうな」
モンド「動くなっての!」
チボデー「やーれやれ、バカなガキどもだぜ」
ジョルジュ「まったく、婦女子を人質にとる など、どのような理由があっても
 許せませんね」
アラン「あまり手荒な真似はするなよ、 お前たち」
サイ・サイシー「わかってるって、アランのあんちゃん」
ビーチャ「なななな、なんだよ、この銃が見えない のかよ!? 俺は本気だぞ!」

(速い足音、銃声×2、殴る)
ビーチャ「ぐえっ!」
(平手で殴る)
エル「きゃあぁっ!」
(殴る)
モンド「ひいっ!」
(銃声)
ジョルジュ「……さぁ、お嬢さん、 もう終わりにしましょう」
エル「わ、わかったわよ!  なんなのよあんたたち!」
シュバルツ「フフフフ、ハハハハッ。修行が 足りなかったようだな、少年たち」
モンド「ひっ、また出た!  もう勘弁してくれぇ」
エイジ「アンナ、大丈夫か?」
アンナ「ええ、私は大丈夫。 ……あ、あの子!?」
アストナージ「ばか、何やってんだ。 あいつを止めろ!!」
ジュドー「へへっ、もう遅いぜ。っと、こいつでいい のかな。…さすがにプチモビルとは違うな」
(エンジン音)
ジュドー「うおっと。ちっ、どうなってやがんだよ」

ブライト「Zが盗まれただと!?  一体なにをやってるんだ!
 アムロ、カミーユ、頼む。 取り押さえてくれ」
ベルトーチカ「アムロ、Zが外へ出るわ」
アムロ「急がないとまずいな。 カミーユ、mkIIで出てくれ」
カミーユ「了解!」


スウィートウォーター防衛戦

(コロニーの傍にZが出現)
ジュドー「うわっ、外に出ちまったのか。 この、ちゃんと動けっての!」
(アムロとカミーユが出現)
アムロ「何をやっている、 それでは外壁にぶつかるぞ!」
カミーユ「そこのお前! おとなしくZを返せ!  そうすればケガはしなくてすむ!」
ジュドー「冗談じゃないっての。 せっかく苦労して手に入れたんだ
 はいそうですかって返せるかよ!」
(Z北西へ逃げる)
アムロ「仕方がない。カミーユ、 下からまわれ。取り押さえるぞ」
カミーユ「了解」
(アムロが西にカミーユが南に隣接)
(機械音)
ジュドー「うわっ、なんだよ、離せって…… な、なんだ……?」
(三人に精神感応)
アムロ「これは……」
カミーユ「ア、アムロさん……」
ジュドー「……消えた……なんだったんだ…… 今のは……?」
アムロ(この少年……)
(ガンダムアラート)
カミーユ「なに!?」
アムロ「どうした、ベルトーチカ!?」
ベルトーチカ「アムロ、敵が接近中よ。 気をつけて!」
アムロ「なんだって!?」
(バスク隊が出現)
バスク「ここが奴らが根城にしている コロニーか
 我々OZに刃向かうと どういうことになるか、教えてやる」
バスク「コロニーに潜伏する賊軍 マーチウィンドに告ぐ
 いまから我々はコロニーを攻撃する 武器を持って我々OZの
 統治に反抗する者どもは 排除されねばならん」
バスク「コロニーは貴様らの 巻き添えで攻撃されるのだ」
ヤザン(ちっ、バスクめ。 つまらん仕事をやらせおって)
クワトロ「バスクめ……」
アムロ「あれはまさか……ブライト、 連中はガスを使うつもりだ!」
ブライト「なんだと!? G3だというのか、 OZめ!
 総員、OZ部隊を迎撃しろ!  敵をコロニーに近づけるな!!」
ジュドー「なんだよ、おい、どういうことだ?  あいつらなんなんだよ!?」
カミーユ「奴らはガスでこの辺りのコロニーを、 全滅させるつもりなんだ」
ジュドー「ウソだろ!? コロニーにはエルたちや、 俺の妹だっているんだぞ!」
カミーユ「やらせはしない! お前は早く戻って 機体を渡せ!」
アムロ「いやカミーユ、彼にやらせてみよう」
カミーユ「アムロさん?」
アムロ「君も、さっきのを見たはずだ」
カミーユ「……わかりました。まかせます」
ジュドー「なにやってんの!  あんたら、早くしないと……」
アムロ「君、聞こえるな。 コロニーを守りたければ、君も戦え
 守るべきものがあるなら、できるはずだ」
ジュドー「俺が!? ……わかったよ。 くそっ、やってやろうじゃないの!」
(戦艦選択・出撃選択)
ゴステロ「や、奴ら、奴ら、奴らぁぁぁーっ!」
バスク「ゴステロ、貴様を 生かしておいてやった上
 再戦の機会まで与えてやったのだ その恩を忘れるな」
ゴステロ「バ、バスク特佐ぁぁ、 わたくしめをお助けいただいたご恩は
 ここでたっぷりと 返させていただきますぅぅ」
バスク「その言葉、忘れるなよ」
エイジ「ゴステロ!? まさか!」
甲児「ちっ、まーだ死んでなかったのかよ。 節操のない奴だぜ」
ゲイル「ゴステロだと!?」
ゴステロ「その声……ゲゲゲ、ゲイルかぁ!?  ゲイルゥ、貴様が生きていてくれて
 うれしいぜぇ。貴様を この俺の手で殺せるなんてなぁ!!」

〈4PP〉

(トールギス[ミリアルド]とピースミリオン[ハワード]が出現[第三勢力])
ブライト「なんだ!?」
ミリアルド「こちらは、サンクキングダムの ミリアルド・ピースクラフト
 これより諸君らを援護する」
クワトロ「トールギスだと?  ゼクス・マーキス……そういうことか」

〈5PP〉

(敵機増援が出現)
バスク「ウォンがよこした実験部隊か。 遅いぞ!」
ゲーツ「申し訳ありません。サイコミュの 調整に手間取りました」
ゲーツ「さて、ロザミアはどうか……」
ロザミア「……うぅ……頭が……お兄ちゃん……」
アストナージ「あ、おい何やってんの。やめろ!」
ロザミア「邪魔をするな! あたしは…… お兄ちゃんを助けにいくんだ」
アストナージ「なんだって? お前、ロザミィか?  待て!」
(カミーユに隣接してドーベンウルフ[ロザミア・味方勢力]が出現)
ロザミア「見つけた、お兄ちゃん!」
カミーユ「ロザミィ!? どうして……」
ロザミア「お兄ちゃんを助けに来たのよ」
ゲーツ「あれか……くっ、なんだこれは。 ロザミア特尉
 聞こえるか、ロザミア特尉」
ロザミア「うぅぅ……頭が痛い……あうぅ」
カミーユ「ロザミィ? どうしたんだロザミィ!?」
ロザミア「お……お兄ちゃん……くぅ……」
ゲーツ「刷り込みが強力すぎたか……?  出力を上げるしかないな」
(高周波音)
ロザミア「ああぁぁぁーっ!!」
カミーユ「ロザミィ! ロザミィ!!」
ロザミア「くっ……ここは……敵だと!?  敵だ……この敵は、空を落とす」
カミーユ「どうしたんだロザミィ?  大丈夫か!?」
(ロザミア敵勢力に)
ロザミア「敵ならば……撃破する!」
カミーユ「なに!?」
クワトロ「カミーユ! そいつは敵の 強化人間だ。撃墜しろ!」
カミーユ「やめてください! ロザミィなんですよ!」

〈ゲーツ撃墜〉

ゲーツ「くっ、しまった。ロザミア、撤退だ」
(ゲーツ爆発)
ロザミア「了解、撤退します」
(ロザミアが撤退)

〈vs ゴステロ〉

ゴステロ「ゲイルゥゥーッ!! 貴様を 殺せるなんて、ゆ、夢みたいだぜぇ!!
 ヒャハハハハハハーッ!!」
ゲイル「ゴステロ、人としての誇りは とうになくしたようだな
 同じグラドス人として、 せめて私の手で眠らせてやる」

[撃墜]

ゴステロ「俺は死にたくねぇぇぇーっ!!」

〈ヤザン撃墜〉

ヤザン「ちっ、撤退するぞ!」

〈戦闘マップ・ピースミリオン〉

(通信)
ミリアルド「ん? ……なんだ」
???(トレーズ)「…………聞こえるか、ゼクス」
ミリアルド「トレーズ?」
トレーズ「ゼクス・マーキス、いや我が永遠の 友、ミリアルド・ピースクラフト
 君が宇宙に現れたと聞いて、 うれしく思う。OZが変わっていく
 私の力が不足していた。 ロームフェラが、いや人類が
 進む道はあまりにも気ままだ。 膨れ上がる力がこれほどまでに
 人の心を置き去りにしていくとはな」
ミリアルド「支配するために戦うのではなく、 異星人の侵略に
 あらがう誇り高き心を、 戦う心を持つ兵士を育てるのが
 OZの仕事と考えておりました。 しかし戦いは混迷を極め
 人の心さえゆがめていきます」
トレーズ「ミリアルド、ロームフェラの選んだ道を 変える力は、今の私にはない
 心の理解者と話せて幸せに 思う。ミリアルド、もう1人、私の
 理解者がいる。私を思うあまり 2つの心をもった女性だ。一番
 身近なところを不安にしてしまう とは、私に未来を語る資格は
 ない。もしも可能であったなら ミリアルド、彼女を助けてやってくれ」
ミリアルド「トレーズ、私こそ力がない。 この混迷の戦いの中で
 いまだ成すべきことを見出せずに いるのだからな……」

〈スウィートウォーター〉

カミーユ「ロザミィ……どうしてなんだ……」
ファ「あなたのせいじゃないわ。 ロザミィは敵の
 強化人間だったんだもの、 仕方がないわよ」
カミーユ「強化人間だって、 普通の人間に変わりはないんだ!
 それを、あんな……」
ファ「カミーユ……」

ブライト「今回はなんとか持ちこたえたが、 G3まで持ち出してくるとなると……」
クワトロ「ああ、連中は本気で 我々をつぶそうとしているな
 いや、我々だけでなく、 OZに従わないすべて、か」
甲児「どうすんだよ。コロニーを守りながら 戦うなんて真似、
 いつまでも続けられるわきゃないぜ」
「そうだな。ここに俺たちがいるかぎり、 OZにコロニー攻撃の口実を
 与えていることにもなる」
リョウ「俺たちとOZに批判的なコロニー、 敵にとっては一挙両得ってわけか」
アムロ「悔しいが、OZの動きが早すぎた。 このまま後手にまわっていては
 どうにもならないか……」
アラン「うむ。どのみち兜たちの言うように ここにとどまるわけにもいかんな」
(扉が開閉する)
ジュドー「放せよ!」
エル「ちょっと! 変なトコ触んないでよ!!」
鉄也「おとなしくしてろ。 艦長、ガキどもを連れてきた」
ブライト「すまない。ジュドーと言ったな。自分 たちが何をしたのかは、わかっているな?」
ジュドー「ああ、わかってるさ。 だけどね
 俺たちだって好きでこんなことを してるんじゃないんだよ」
ブライト「そうか……ならお前たち、 我々と一緒にこないか?」
「おいおい、正気かよ艦長さん」
アラン「口をはさむな、藤原」
ジュドー「あんたら、子供に 戦争やらせようっていうのかよ」
ビーチャ「そうだぜ。異星人はいなくなったん だろ。俺たちには関係ないじゃないか」
ルー「関係ない!? 関係ないわけ ないじゃない! あんたたちだって
 さっきの戦いを見たでしょ。あいつらは コロニーだって簡単につぶそうとした
 そんな連中が地球圏を 支配しようっていうのよ
 どうなるかなんて、 ちょっと考えればわかるでしょ」
モンド「べ、別に俺たち、 OZに悪いことなんてしてないしさ……」
ルー「あのねぇ!」
デビッド「やめとけよ、ルー。 こんな連中には何を言ってもムダだ
 スウィートウォーターにさえ こんな連中がいるんだ
 他のコロニーがOZを受け入れるのも 当たり前だぜ」
アムロ「ジュドー、いますぐに決めろとは 言わない。考えてみてくれないか
 我々は少しでも多くの力を 必要としているんだ」

クワトロ「それで、どういうことかな?  ゼクス・マーキス
 説明は聞かせてもらえるのだろうな?」
ミリアルド「ゼクス・マーキスは死んだよ。 私はミリアルド・ピースクラフト
 地球圏の未来を憂える者の 一人として、戦わせてもらっただけだ
 それ以上の意味はない」
クワトロ「では、我々に加わるつもりで 来たのではない、というのだな」
ミリアルド「少なくとも、今のところは。私も、 私なりにとるべき道を探しているのだ」

???(ズール)「マーズ……マーズよ」
タケル「う……うぅ……」
???(ズール)「目覚めよマーズ」
タケル「う……な、なんだ?」
???(ズール)「マーズ、この時のために 地球に送られたマーズよ」
タケル「……マーズ……!?  俺は明神タケルだ
 マーズなんて名前じゃない!」
???(ズール)「……違う、お前はマーズだ。 だが多少の手違いがあったようだな
 もう少し時間をかけねばならぬか……」
(閃光)
タケル「……はっ!? ……夢……か。 なんだったんだ……マーズって……」

〈月〉

ヒイロ「ここを破壊すれば月面基地は 当分機能しなくなる……」
スペシャルズ「こっちだ!」
スペシャルズ「いたぞ! 捕まえろ!!」
ヒイロ「フン、遅いな……」
(殴る)
ヒイロ「なに!?」
???(トロワ)「そこまでだ」
ヒイロ「お前は……」
トロワ「残念だったな。 俺は、OZの特士トロワ・バートン
 これ以上抵抗するならば 貴様を殺す」
ヒイロ「…………」

バスク「ツバロフ技師長、まずは急いで数 をそろえろとのデルマイユ公の命令だ」
ツバロフ「どういうことですかな?」
バスク「ロームフェラ内部に 不穏な動きがあるらしい
 ともかく、貴様は 言われた通りにしておればよい」
ツバロフ「わかりました。 では私は工場のほうへいきます」

レディ(眼鏡あり)「歴史の流れは誰にも 止められぬらしい
 たとえトレーズ様でも……。だが私は トレーズ様の理想へ
 歴史を運べばよいのだ。私は そのために命を捨てることができる
 戦って勝ち取ることができる。 トレーズ様の未来……
 そして私の未来を」


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