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FOREVER & EVER クスハ・イルイを助ける ~ 第57話 ~

クスハ「イルイちゃん… 私、あなたを助けるわ」
イルイ(大人)「クスハ…私が与えた選択を 受け入れないというのですか?」
クスハ「そうよ。 だって、私……決めたもの。 昔のイルイちゃんを取り戻すって」
クスハ「あの子に 守ってあげるって…約束したもの」
イルイ(大人)「…………」
クスハ「だから、イルイちゃん!  私達といた時のことを思い出して!!」
(クスハに精神感応)
クスハ「本当の自分を取り戻してっ!!」
イルイ(大人)「!」
(イルイに精神感応)
イルイ(大人)「ううっ! あああっ!!」
クスハ「イルイちゃん!!」
ブリット「イルイッ!!」
イルイ(大人)「う、ううう……っ!」
イルイ(子供)(そんなことない……)
イルイ(大人)「くっ! うう!」
イルイ(子供)(クスハは 優しくて、強い心を持ってる…)
イルイ(大人)「…う…ああっ!」
イルイ(子供)(だから、 龍の神様が力を貸してくれるの)
イルイ(子供)(この世界を… みんなを守れるように……)
イルイ(大人)「ま、まだ…残っていたのか…!?」
イルイ(子供)(…………)
(大人のイルイに精神感応)
イルイ(大人)「消えろ! イルイ!!」
ブリット「消えろって… どういうことなんだ!?」
クスハ「も、もしかして…!」
「拒否反応…だったのか…?」
イルイ(大人)「………………」
クスハ「イルイちゃんっ!!」
イルイ(大人)「………………」
ジュドー「イルイ!  俺達の声は届かないのか…!?」
鉄也「ならば、ガンエデン… 俺達はお前に排除されるわけにはいかん」
イルイ(大人)「………」
コウ「俺達はスペースノイドも守る!」
サンシロー「ああ!  バーム星やゼーラ星の人間もだ!」
竜馬「そして、 ゲッター線やビムラーと共に生き…」
「オルファンが 見せてくれた可能性を信じる!」
イルイ(大人)「…………」
真吾「俺達には、 過保護な神様なんか必要ないんでね」
ゼクス「人類が自らの手で勝ち取った 平和はすぐ近くまで来ている…」
ヒイロ「ガンエデン…… 例えお前が神だとしても…… その平和を乱すつもりならば…」
ヒイロ「俺はお前を殺す」
イルイ(大人)「……………」
イルイ(大人)「…わかりました………」
イルイ(大人)「これより、人造神ガンエデンは… その使命を果たすため…… この最後の楽園を護るため…」
イルイ(大人)「あなた達を排除します」
(白い球が塔の上へ移動し撤退、歌声、振動)
モンシア「な、何だぁ!? この震動は!?」
京四郎「そ、それにこの歌声は…!?」
クスハ「……!!」
(揺れが止まる。歌声。中央の塔の入口に白い柱が現れる。 柱の中に黒い玉が現れ、柱が消えてから稲妻が走った後にガンエデンが出現)
一矢「あれが……!」
麗雄「地球の守護神……」
「ガンエデンか!!」
(敵機増援が出現)
カミーユ「何!?」
サンシロー「ク、クストースと 同じ奴らが…!!」
万丈「なるほど…… これがバラルの戦力というわけか…!」
万丈「そして、 彼らとイルイを操るシステムが あのガンエデン…!」
アムロ「イルイが自分自身を取り戻すか… 俺達の手でガンエデンのシステムを 破壊すれば、助けられるはずだ」
アムロ「そうだな、クスハ?」
クスハ「え、ええ!」
ブリット「俺が成功例です!  必ず上手くいくと思います!!」
ブリット「…って、俺が 威張って言うことじゃありませんけど…」
鋼鉄ジーグ「よし! 出撃前に言ったとおり、 イルイを助けてやろうぜ!」
「少しでも可能性があるのなら… 俺はそこに全てを賭ける!」
レミー「そそ。私達、 最初からそのつもりでここに来てるし」
ヒイロ「異論はない」
比瑪「オルファンさんだって、 私達の声を聞いてくれたんです!  だから、イルイもきっと…!」
アムロ「…決まりだな。 ならば、クスハ… 君が彼女の意識を解き放て」
クスハ「………!」
クスハ「わかっています!」
クスハ「それは…イルイちゃんと 同じ力を持っている私の役目…!」
クスハ「そして、 四神の超機人・龍虎王の使命ですっ!!」
ブリット「クスハ、俺も手伝う!  今度は助けられる側じゃなく… 助ける側の人間として!!」
クスハ「ブリット君…!」
ブリット「俺達で…虎龍王と龍虎王で あの子を迎えに行ってやるんだ」
クスハ「ありがとう…ブリット君。 あなたが一緒にいてくれて良かった…」
ブリット「な、な、何だよ、突然…」
クスハ「…………」
ヴィレッタ「じゃあ、 私達のやることは決まったわね」
レーツェル「ああ。 露払いは我々でさせていただく」
クスハ「ヴィレッタさん… レーツェルさん…!」
デュオ「よ~し…それじゃ、 いっちょ囚われのお姫様を 助けに行くとしますか!」
キンケドゥ「ああ、俺達の得意分野だ」
クスハ「デュオ… キンケドゥさん……!」
健一「イルイを助け、地球を救うためなら… 俺達は力を惜しまない」
豹馬「ああ! ガンエデンだかガンモドキだか 知らねえが、ブッタ切ってやろうぜ!!」
ジュドー「ここまで来て、 あの子を助けられないなんて嫌だからね」
プルツー「あたし達も応援するから…」
プル「頑張って、クスハ!」
甲児「クスハなら出来るぜ。 お前の強さはよく知ってるからな」
クスハ「…みんな…ありがとう…!」
ベラ「この戦いに参加する全ての者へ…!  私達の双肩には人類の運命が かかっています!」
大文字「我々に後退は許されない!  諸君らの奮闘を期待する!」
「行こう、みんな!  この星の明日のため…」
「俺達を待っている人々と地球のために!」
キンケドゥ「人類の 進むべき未来のために!」
ブリット「ガンエデン!  俺達はお前を倒す!!」
クスハ「そして、イルイちゃん!  あなたを助けますっ!!」
(作戦目的表示)
イルイ(大人)「剣達よ、眠りなさい…。 ガンエデンに全てを委ね……」
イルイ(大人)「そして、 最後の楽園に久遠の安らぎを……」


第57話
FOREVER & EVER

〈3PP〉

(東端に守護神ゴードルが出現)
豹馬「お、おい…あれって!?」
一矢「守護神ゴードルとギメリア!  まさか…」
健一「ハイネル兄さんとリヒテル提督… やはり生きていてくれたのか!」
ハイネル「地球の戦士達よ…。 そなたらが守り通した小バームは 月に着陸した」
一矢「そうか…。 エリカ…きっと君も無事なんだな…」
リヒテル「竜崎一矢…今更、 お前の前に生きて姿をさらすなど 許されることではない…」
一矢「リヒテル…」
リヒテル「だが、バームと… そして、地球の未来のため、 この戦い、余にも手伝わせてもらう」
一矢「リヒテル…頼りにさせてもらうぜ!」
イルイ(大人)「………」
健一「見ているか、ガンエデン!」
健一「お前が敵だと認識している 他の星の人間とだってこうして 心を通わせることが出来るんだ!」
一矢「この心を罪だと言うのなら 俺達はお前を許すわけにはいかない…!」
イルイ(大人)「………」
リヒテル「よかろう!  ならば、この戦いに勝利し、 未来を築いてみせよう…!」
ハイネル「地球の戦士達よ!  義によって助太刀させてもらうぞ!」

〈4PP〉

(北側にグランチャーが出現)
比瑪「!」
「グランチャーだと!?  まだ、動ける奴がいたのか!」
ジョナサン「どうした、勇?  苦戦しているのか?」
「ジョナサン! お前なのか!?」
ジョナサン「そうさ。 俺もグランチャーも正真正銘の本物だ」
ジョナサン「そして、 シラーとクインシィも一緒だ」
「姉さん達が…!?」
クインシィ「勇……」
「姉さん…。 もしや、俺達を助けに…!?」
クインシィ「…そうだ、勇。 私はオルファンに約束したからな… 守ってやると……」
比瑪「依衣子さん…」
ジョナサン「そして、 オルファンの輝きを…その暖かさを 失うわけにはいかない」
「ジョナサン……」
ジョナサン「さらに、俺達の力を… 俺達がやってきたことをガンエデンに 否定される覚えもないんでね」
比瑪「はい!  一緒にオルファンと地球と… みんなの未来を守りましょう!」
「すまない…!  姉さん達の力を借りるぞ!」

〈5PP〉

(バラルの園の北側にブンドル艦が出現)
真吾「お、おい…あれって!?」
レミー「やだ…!  ブンちゃんの艦じゃない!」
ブンドル「フ…マドモアゼル・レミー…。 再会の時は意外に早かったようだ」
キリー「んで、あんたら… わざわざ最後の最後に出て来たってことは ラスボスのつもりかい?」
カットナル「地球と人類の大ピンチに 何を言っておる!」
ケルナグール「我々は お前達の助太刀に来たのだ!」
真吾「おいおい…ブンドルだけじゃなく、 カットナルとケルナグールもいるのか?」
ブンドル「…このような輩を艦に 乗せるのは私の美学に反するのだが…」
カットナル「まあ、そう言うでない。 連邦上院議員候補と大会社社長が 大っぴらに動くのは問題があるのでな」
ケルナグール「というわけで… 今回に限り、お前の艦に同乗させて もらうことにしたのよ」
真吾「ま、 どういう風の吹き回しか知らんが… 手伝ってくれるんなら歓迎するぜ」
ブンドル「フ…。 未来の扉を開くため、強大な力に挑む…」
ブンドル「フィナーレを飾るに相応しく… そして、美しい戦いだと言えよう」
レミー「それじゃ、頼むわよ!  結末はもちろん、ハッピーエンドでね!」

〈クスハがイルイを説得〉

イルイ(大人)「クスハ……」
クスハ「イルイちゃん…私…… 地球を結界で覆ったって、 何にもならないと思うの」
イルイ(大人)「…………」
クスハ「だって、 それは逃げているのと同じ。外の世界が 怖いから閉じこもってるのと同じ…」
クスハ「それじゃ… 結果的に人間は駄目になっちゃうと思うの」
クスハ「色々な出会いがあって… 嬉しいことや悲しいこと、辛いことが あって…みんなでそれを乗り越えて…」
クスハ「少しずつでも 前へ進むことが大事だと思うの」
クスハ「でも、 ガンエデンが地球を封印したら、 私達は立ち止まってしまうことになる…」
イルイ(大人)「……………」
クスハ「私…今なら龍虎王と虎龍王が ガンエデンの下から離れた理由が よくわかるの…」
クスハ「それは…地球の封印が 結果として人類を滅亡させる 要因になるって気づいたから…」
イルイ(大人)「……!」
クスハ「…だから…… 龍虎王と虎龍王は他の超機人達と… あなたの下についた仲間達と戦った…」
イルイ(大人)「う、うう……」
クスハ「私は… 彼らの決意を無駄にしたくない…」
クスハ「かつて龍虎王や虎龍王と 一緒に戦っていた人達の想いを 無駄にしたくない!!」
イルイ(大人)「う、ああ…あああ…」
クスハ「だから! 私はあなたを倒し、 イルイちゃんを取り戻しますっ!!」
イルイ(大人)「ああああああっ!!!」
(イルイに精神感応)
イルイ(大人)「あああああああ…!!」
クスハ「イルイちゃん!!」
イルイ(大人)「ああ……あああ…!」
(イルイに精神感応)
クスハ「!!」
イルイ(子供)「…あ、あああ…… クスハ………」
クスハ「イ、イルイちゃんっ!!」
イルイ(大人)「…わ、私は…イルイ…… バラルの…主……」
ブリット「!?」
イルイ(子供)「た……た…す…けて……!」
ブリット「イ、イルイッ!!」
イルイ(大人)「マ…シアフ…… ガンエデンの……巫女………」
イルイ(子供)「い…た…い…… くるし…い………!」
イルイ(大人)「地球の…守護……神………」
クスハ「こ…これは!?」
イルイ(子供)「あ…ああ…わ…たしが……… わか…れる………!」
イルイ(子供)「二つに……わかれる……」
(歌声、ガンエデンに緑の光)
ガンエデン「…我は地球の守護者…。 人造神ガンエデン……」
イルイ(子供)「……………」
ガンエデン「…再び目覚めよ、巫女よ……。 神の子、イルイ……」
ガンエデン「汝の力は我のためにある…。 我の力は汝のためにある……」
ガンエデン「全ては… この星…最後の楽園を護るために…」
ガンエデン「誰も寄せつけてはならぬ…。 誰も外界に出してはならぬ……」
ガンエデン「…封印せよ……。 最後の楽園を……封印せよ………」
ガンエデン「この星は… 災厄より逃れし者達の楽園……。 決して失われてはならぬ……」
イルイ(大人)「…最後の楽園を…封印…」
クスハ「!!」
イルイ(大人)「……………」
クスハ「あ、あなたはっ!!」
ガンエデン「…我が下に還れ… 四神の超機人よ…我が末裔よ……!」
(クスハに精神感応)
クスハ「!!」
クスハ「ああうっ!!」
(ブリットに精神感応)
ブリット「!!」
ブリット「うううッ!!」
ガンエデン「…我が下に還れ…… 剣達よ……我がしもべよ……」
クスハ「ああああっ!!」
トビア「クスハさん!  ブリットさん!!」
カミーユ「くっ…!!  こ、このプレッシャーは!!」
アムロ「こ、これが… ガンエデンの…!!」
ヴィレッタ「オリジナルの サイコドライバーの力…!?」
ガンエデン「…さあ…我が下へ……」
クスハ「い、嫌っ!!  私達にあなたみたいな神様はいらない!」
クスハ「私達を 地球に縛りつける神様なんていらない!!」
ガンエデン「…愚かなことを……。 我の力を受け入れよ………」
クスハ「ああああああっ!!」
(龍虎王に稲妻が落ちる)
ガンエデン「!!」
(龍虎王に稲妻が落ちる)
???(龍王機)「汝、人界の救済を望むや…?」
ブリット「え!?」
龍王機「我が名は龍王機…… 古より人界を守護する超機人なり…」
クスハ「!!」
龍王機「汝、人界の救済を望まば… 吾、神体を以て汝の意を遂げん……」
クスハ「りゅ、龍王機……!!」
???「…あんた達の想い、受け取ったよ…」
クスハ「こ、声が……!」
ブリット「声が聞こえる…!!」
???「…我らの力…そなたに貸そう…」
???「…超機人の誇りと使命を 君達に伝えよう…」
ブリット「こ、これは……!!」
クスハ「い、今まで…龍虎王や虎龍王に 乗ってた人の…念…!?」
ブリット「お、俺達に…語りかけて…!?」
???「…立ち上がれ…… 超機人の力はお前達と共にある……」
???「…剣を取れ…槍を持て……」
???「…我らに断てぬものはなし……」
クスハ「!!」
(龍虎王に稲妻が落ちる)
クスハ「そ、そうよ…!  私達は断ち切らなきゃ…!!」
ブリット「ガンエデンの呪縛を…!  イルイをとらえる百邪の念を!!」
クスハ「絶対に断ちきってみせる!!」
トビア「で、でも… どうやってあの子を助ければ!?」
アムロ「イルイは ガンエデンと分離しかかっている…!」
アムロ「みんなで彼女に呼びかけるんだ!」
甲児「!?」
トビア「ぼ、僕達がですか!?」
アムロ「方法はそれしかない!  俺達の力で、イルイを救うんだ!」
(作戦目的表示)

〈イルイの説得〉

[コウ]

コウ「イルイ!  俺達の言葉を聞いてくれ!」
イルイ(大人)「言葉は不要です…。 既にあなた達はガンエデンにとって 排除すべき対象なのですから…」
コウ「人類を縛るのはやめてくれ!  俺達は自分達の力で生きていく!」
コウ「例え、 それが愚かな行為の繰り返しでも… 未来を信じて生きて行くんだ!」
イルイ(大人)「………!」

[カミーユ]

カミーユ「ガンエデンを捨てろ、イルイ!  こんな戦い、何の意味がある!?」
ファ「思い出して、イルイ!  あなたは誰よりも優しい心を 持っていたじゃない!」
フォウ「一人で全てを背負わないで!  あなたは私達の仲間なのよ…!」
イルイ(大人)「………」
カミーユ「お前も クワトロ大尉と同じ道を選ぶ気か!?」
イルイ(大人)「……!」
カミーユ「人間はそんなに 信じられない存在じゃないはずだ!!」
イルイ(大人)「う…うう…!」

[ジュドー]

ジュドー「聞こえるか、イルイ!  今のお前はガンエデンの使命に 操られているんだ!」
ルー「そうよ! あのイルイが そんなひどいことをするはずがないわ!」
イルイ(大人)「………」
プル「イルイ、やめてよ…!  一緒にいた時のことを思い出しなよ!」
プルツー「そこはイルイの居場所じゃないよ!  あたし達と一緒に行こう!」
イルイ(大人)「…う……!」

[ハマーン]

ハマーン「使命と理想のはざまで お前の心は閉じ込められてしまっている。 それが、お前の望んだ姿か?」
イルイ(大人)「私はガンエデンの巫女…。 それが私の存在理由です…」
ハマーン「そうかな…?  その消え入りそうな声を聞く限り、 それは本心とは思えんな…!」
イルイ(大人)「……!」

[アムロ]

アムロ「イルイ、 確かに人は独りでは生きられない存在だ…」
アムロ「だからこそ、 ガンエデンが造られたのかも知れない」
イルイ(大人)「…………」
イルイ(大人)「…アムロ・レイ… あなたの力は人類に新たな道を 示したと言えるでしょう…」
イルイ(大人)「しかし、 それは早過ぎる目覚めなのです」
イルイ(大人)「未だ人類は地球から 離れて生きていくことは出来ません…」
アムロ「だが、ガンエデンに 人の革新を止める権利はない…!」
アムロ「地球の封印は ガンエデンのエゴに過ぎない!」
イルイ(大人)「……!」
アムロ「目を覚ませ、イルイ!  お前は神じゃない、人間なんだ!」
アムロ「人間が神を造ることは出来ない!  ガンエデンはまやかしに過ぎないんだ!」
イルイ(大人)「う…あ…ああ…!」

[キンケドゥ]

キンケドゥ「イルイ!  お前はガンエデンに人類の可能性を 否定させる気なのか!?」
イルイ(大人)「そう… それがガンエデンの意志なのです…」
キンケドゥ「なら!  その歪んだ意志こそ否定しろっ!!」
キンケドゥ「俺達に 神の支配など必要ない!!」
イルイ(大人)「あ……う……!」

[トビア]

トビア「もうやめるんだ、イルイ!  何故、そうまでして地球を 封印しようとする!?」
イルイ(大人)「…最後の楽園を護るためです…」
イルイ(大人)「人類が宇宙に出ても… 戦いを広げていくだけ…この星を その中に巻き込むわけにはいきません…」
ベルナデット「信じて、イルイ!  人類全てが父さんのように なりはしないわ!」
トビア「イルイ、僕達には 神の手助けなんて必要ないんだ!!」
トビア「君が人類を… 未来を地球に縛りつけると言うのなら、 僕はそれを認めるわけにはいかない!」
イルイ(大人)「く……う……!」

[ヒイロ]

ヒイロ「もうよせ、イルイ…。 力で得た勝利は永遠ではない…」
イルイ(大人)「…………」
デュオ「ま、神様から見りゃあ… 俺達は頼りないのかも知れねえが…」
デュオ「今まで何とかやってこれたんだし、 そうそう捨てたもんじゃないだろ?」
イルイ(大人)「…………」
カトル「イルイ、僕はこう思います。 人類の未来は…人類自身が作り出して いかなければならないと」
トロワ「そして、人間は未来に向けて 確実に歩を進めている」
五飛「誰に言われたからではない。 人類は自分の力で平和と未来を 勝ち取ろうとしている」
イルイ(大人)「………」
ゼクス「もう君は独りではない。 守護者の使命は人類全体が継ぎ、 君はガンエデンから解放されるべきだ」
ヒイロ「そう…。 ガンエデンの使命はもう終わっている」
イルイ(大人)「あ……う…っ!」

[万丈]

万丈「イルイ…僕達と一緒に行こう。 ギャリソンがおいしい物を 作って僕達の帰りを待っている」
イルイ(大人)「…………」
万丈「君の居場所はガンエデンじゃない。 αナンバーズなんだ」
イルイ(大人)「…私は… ガンエデンと離れるわけにはいきません。 何故なら、それは……」
万丈「…君の使命だからかい?  だけど、それを決めたのは誰なんだ?」
イルイ(大人)「……………」
万丈「イルイ… 自分以外の意志に縛られちゃいけない」
万丈「その力は君のものじゃない。 それにおぼれれば…メガノイドと 同じ運命をたどることになる」
万丈「僕達は…自分の力の使い方を 間違えちゃあいけない」
イルイ(大人)「う…うう……!」
万丈「本当の自分を思い出せ、イルイ。 自分の意志を確かめるんだ…!」
万丈「人間である君なら… 僕達が知っているイルイなら、 それが出来るはずだ!」
イルイ(大人)「く…うっ…!」

[甲児]

甲児「なあ、イルイ…俺さ、お前のことを 妹みたいに思ってたんだぜ」
イルイ(大人)「…………」
甲児「さやかさん達だってそうさ。 だから、誰もお前と戦いたいなんて 思っちゃいねえ…」
イルイ(大人)「…ならば、戦いをやめなさい…。 あなた達がガンエデンの加護を 享受すれば…この星は平和になるのです」
甲児「ああ、やめてやるさ。 お前がガンエデンから離れるなら」
イルイ(大人)「! そんなことは……」
甲児「出来るはずだ!  お前が俺達の知ってるイルイなら!!」
イルイ(大人)「あ…ああっ!」
甲児「だから、イルイ!  俺達の所へ帰ってこい!!  みんなお前を待ってんだぞ!!」
イルイ(大人)「あう…う…!!」

[鉄也]

鉄也「イルイ…お前がクストースで 俺達を助けてくれたことは感謝している」
鉄也「だが、 それ以上の手助けはもういらないんだ」
イルイ(大人)「…だから、ガンエデンは 不要だと言うのですか?」
ジュン「そんな事はないわ!  あなたも地球と人類のために 戦ってきたんだから…!」
鉄也「イルイ! 人類の可能性を 閉ざすのはやめるんだ!」
鉄也「もし、人類が進化する事で 戦いが起こるのなら、俺達と共に 正しい者のために戦おう!」
イルイ(大人)「それは許されません…。 ガンエデンの定めし法こそが 人類にとって絶対なのです…」
鉄也「目を覚ませ、イルイ!  お前のやろうとしている事は 人類の支配と同じなんだぞ!」

[竜馬]

竜馬「イルイ! 君は誰よりも 優しい心を持った子だったはずだ!」
ミチル「あなたの心は もうどこにも存在しないの!?」
イルイ(大人)「………」
弁慶「思い出してくれ、イルイ!  俺達と一緒にいた時のことを!」
隼人「俺達は全ての人達の自由と 平和のために戦っていたはずだろう!」
イルイ(大人)「く…うう…あ……」
竜馬「目を覚ましてくれ、イルイ!  人類は自分達の力で未来を 創ろうとしているんだ!」
竜馬「ゲッター線の力じゃない!  未来へ進もうとする意志が人間を 進化させているんだ!」

[鋼鉄ジーグ]

鋼鉄ジーグ「聞いてくれ、イルイ。 俺は邪魔大王国と戦うために親父に サイボーグに改造された…」
イルイ(大人)「………」
鋼鉄ジーグ「…だが、今は力をくれた親父と 共に戦う仲間達に感謝している…!」
イルイ(大人)「ならば、その力… ガンエデンの剣として使わせて もらいます」
鋼鉄ジーグ「イルイ! 俺達の力は 全ての人の自由と平和のために 使われるものなんだ!」
美和「そうよ、イルイ!  そのために私達は戦ってきたのよ!」
鋼鉄ジーグ「俺達と共にいたイルイなら その想いはわかるはずだ!」
イルイ(大人)「く…うう…!」

[豹馬]

豹馬「やめてくれよ、イルイ!  俺…お前と戦うなんて出来ないよ!」
イルイ(大人)「ならば、武器を置き ガンエデンの剣として生きるのです」
十三「アホ! 豹馬が言ってるのは そんな事ちゃうわ!」
ちずる「わからないの、イルイ…。 私達はみんな…あなたの事が 好きなのよ…!」
大作「みんな、イルイの事ば 大切に思っとるとよ」
小介「僕達は敵とは全力で戦います…。 でも、イルイさんは敵じゃないんです!」
豹馬「イルイ…!  俺達の声を聞いてくれ!  優しいお前に戻ってくれよ!」
イルイ(大人)「それは…く…うう…」

[健一]

健一「イルイ!  君のやろうとしていることは 人類を縛ることでしかない!」
イルイ(大人)「ならば、あなた達なら 永久の平和を創り出すことが 出来ると言うのですか?」
一平「いや…俺達だけでは 無理だろうさ」
大次郎「じゃっどん、一人一人が 力ば合わせれば、きっといつかは 出来るとぞ!」
日吉「そうだよ!  イルイもそれに力を貸してよ!」
めぐみ「イルイ! あなたの力は 平和を築くための力のはずよ!」
イルイ(大人)「………」
健一「イルイ! 目を覚ますんだ!  俺達は君と戦いたくない!」
イルイ(大人)「う…うう…!」

[一矢]

一矢「聞いてくれ、イルイ!  俺は…バーム星人であるエリカを 愛している!」
一矢「そして、リヒテルとも 最後には心を通わせることが出来た!」
イルイ(大人)「それは一時の気の迷いです…。 楽園に永遠を約束するためには 異物は排除されるべきなのです」
一矢「それは違う!  地球の平和だけを考えても 駄目な時代が来ているんだ!」
ナナ「お兄ちゃんの言う通りよ!  イルイだって私達といたんだから それが理解出来るはずよ!」
京四郎「イルイ!  過去に縛られた使命なぞ愚の骨頂!  お前はお前の考えで生きろ!」
イルイ(大人)「それは…出来ません…」
一矢「イルイ!  過去の呪縛を断ち切るんだ!」

[真吾]

真吾「イルイ、聞こえるか!  ケン太からお前に話があるそうだ!」
イルイ(大人)「………」
ケン太「イルイ…聞いてよ!  イルイは人類が宇宙に出ちゃ いけないって言うけれど…」
ケン太「僕…広い世界を この目で見てみたいんだ!」
イルイ(大人)「それが結果として 地球に災いをもたらすことに なってもですか…?」
ケン太「それは………」
真吾「待てよ、イルイ。 ケン太の感じている想いは 誰もが持っているものだぜ」
レミー「そうよ…私だって 宇宙の果てってのを見てみたい気も するもの」
キリー「イルイ! 人類全体が ケン太と同じような事を言い出したら、 どうするつもりだ?」
イルイ(大人)「く…う………」
ケン太「もうやめてよ、イルイ!  僕達のところへ戻ってよ!」
イルイ(大人)「真田ケン太…、 あなたの目覚めは早過ぎたのです…」

[サンシロー]

サンシロー「イルイ、聞いてくれ。 …俺は地球と人類を守るために ガイキングのパイロットとなった」
イルイ(大人)「………」
サンシロー「イルイ!  地球を守ると言うならば君は 俺達の仲間のはずだ!」
ファン・リー「そうだ、イルイ!  どんな敵が来ようと力を合わせれば きっと打ち勝つことは出来る!」
ブンタ「君一人だけが使命を 背負い込む必要はありません!  僕達も一緒に戦います!」
ヤマガタケ「だからよ…!  コロニーやゼーラ星の人達を 攻撃するのはやめてくれよ!」
サコン「イルイ、 君が強く思えばガンエデンの支配から 脱する事も出来るはずだ!」
ピート「イルイ!」
ミドリ「イルイ!」
イルイ(大人)「く…私は…ああ………」

[凱]

「もうやめろ、イルイ!  俺達はお前と戦いたくないんだ!」
イルイ(大人)「………」
「やめてよ、イルイ!  僕達、みんな…君のことを助けたいんだ!」
イルイ(大人)「………」
「思い出して!  私達と過ごした時間を!」
イルイ(大人)「私はガンエデン…、 ……人類の守護者として… 私は使命を果たさねばなりません」
「人類を守護する者は人類だ!  神様なんて必要ないんだ!」
「お願いだよ、イルイ!  僕達のところに帰ってきてよ!」
イルイ(大人)「く…ああ…!」

[勇]

「イルイ…お前から見れば オルファンは地球の異物なんだろうな…」
イルイ(大人)「………」
「俺も初めはオルファンを 潰す気でいた…。でも、 αナンバーズに来てわかったよ…」
「オルファンとだって わかりあえるんだって」
イルイ(大人)「………」
比瑪「だからね…私達、あなたとも わかりあえると思うんだ…」
比瑪「だって、イルイは… 私達の大事な友達なんだもの」
イルイ(大人)「く…うう…」
比瑪「イルイ… あなたも私達と同じ人間なのよ…」
比瑪「だから、もう戦うのはやめて…。 私達と共に生きていきましょうよ」
ユキオ「そうだよ、イルイ!」
アカリ「あたし達、 またイルイと一緒にいたいよ!」
クマゾー「いたいも!」
イルイ(大人)「う…私は…私は………」

[二人目の説得後]

イルイ(大人)「う…うう……!」
万丈「! アムロ大尉!」
アムロ「ああ、拒否反応が強くなりだした… イルイがガンエデンから離れつつある!」
アムロ「みんな、 彼女に俺達の声を伝えるんだ!」

[四人目の説得後]

イルイ(大人)「あ、あああ……ああっ!」
アムロ「もうすぐだ!  あともう少しでイルイを ガンエデンから引き離せるぞ!」

[五人目の説得後]

(歌声)
イルイ(大人)「……………」
イルイ(子供)「…………」
カミーユ「…イルイが……二人…?」
イルイ(大人)「……………」
イルイ(子供)「みんな、ありがとう……」
クスハ「!!  イルイちゃん…意識を取り戻したの!?」
イルイ(子供)「…ううん…そうじゃない。 ガンエデンが…私を切り離して、 消去しようとしているから…」
「消去…!?」
イルイ(子供)「そう……。 私がみんなの声を聞いたから……」
イルイ(子供)「みんなの所へ 帰りたいと思ったから………」
イルイ(子供)「ガンエデンは私を消すの……」
クスハ「イルイちゃん…!」
イルイ(子供)「クスハ…みんな…… 色々と迷惑をかけてごめんなさい……」
イルイ(子供)「…最後に… 私のお願いを一つ聞いて……」
ブリット「!!  もしかして、それは……!!」
イルイ(子供)「そう…… 私ごと…ガンエデンを壊して……」
イルイ(子供)「早く……私を壊して……」
比瑪「そ、そんな!  そんなこと出来るわけないじゃない!」
イルイ(子供)「…お願い…。 私がガンエデンの力を抑えている内に……」
イルイ(子供)「早く… 私とガンエデンを壊して…早く……」
クスハ「そ、それを… 私達にやれっていうの…?  イルイちゃん…!」
イルイ(子供)「…お願い…お願いだから……」
一矢「く、くそっ…!  どうしようもないのか…!?」
「ここまで来て…こんな結末か…!」
麗雄「あきらめるな。 彼女を助ける方法なら、まだある…!」
「え…!?」
「本当なのか、父さん!?」
麗雄「うむ。 危険な賭けになるが…それでもやるか?」
「ああ、もちろんだ!」
甲児「それで、 助ける方法って何なんです!?」
麗雄「ガンエデンの機能を停止させると同時に イルイ君を助けるんだ」
甲児「へ!? そ、それだけ!?」
ジュドー「そ、そうか…! 要は…」
カミーユ「俺達が フォウやプルを助けた方法と同じ…!」
麗雄「ただし、時間はない。 イルイ君が完全に支配されてしまえば、 手遅れとなる…」
麗雄(それに…もし、彼女が ガンエデンの最終安全装置としての 役目も持たされていたら……)
麗雄(いや…今は賭けるしかない。 どのみち、ガンエデンを破壊しなければ 地球に未来はない…!)
ブライト「よし!  全機、攻撃をガンエデンに集中し、 機能を停止させろ!」
ブライト「我々自身の力で、 地球とイルイを救うんだ!!」
(作戦目的表示)

〈vs イルイ〉

[クスハ]

ブリット「ガンエデン!  四神の超機人の誇りにかけて…!!」
クスハ「あなたを倒し、 イルイちゃんを返してもらいますっ!!」

[コウ]

コウ「ガンエデン!  確かにお前は地球の守護神かも 知れない…」
コウ「だが、俺達に神は必要ない!  人類はお前なしでもやっていける… いや、やっていくんだ!」

[カミーユ]

カミーユ「ガンエデン!  俺達は人類の未来に立ち塞がるなら お前を倒す!」
カミーユ「人々が夢見た 人類の革新のために!」

[ジュドー]

ジュドー「待ってろよ、イルイ!  今、時代遅れの石頭を破壊して お前を助け出してやるからな!」

[ハマーン]

ハマーン「消えろ、ガンエデン!  人類を縛るお前は私が討つ…!」
ハマーン「シャアに代わってな!」

[アムロ]

アムロ「ガンエデン…俺達は お前を倒すことをためらわない…!」
アムロ「ガンエデンの呪縛から 人の魂を解放するために!」

[キンケドゥ]

キンケドゥ「ガンエデン!  地球の未来はお前ではなく人が 人の力で創っていってみせる!」
キンケドゥ「その証のために この手でお前を倒す!」

[トビア]

トビア「待っていろよ、イルイ!  もうすぐ俺達が君を救い出す!」
トビア「このガンエデンを倒して!」

[ヒイロ]

ヒイロ「ターゲット確認… 攻撃目標…」
ヒイロ「ガンエデン!」

[万丈]

万丈「ガンエデン…、 自由を縛り、未来を閉ざす神など 人類には必要ない…」
万丈「だから、僕達はお前を倒す!  自らの手で平和な世界と 輝かしい明日を築くために!」

[甲児]

甲児「ガンエデン!  お前を守護者の使命から解き放って やるぜ!」
甲児「だが、その前にイルイだけは きっちり返してもらう!」

[鉄也]

鉄也「ガンエデン…、 もしかしたらお前の言うことは 全て正しいことなのかも知れない…」
鉄也「だが、俺達は人間だ!  未来は自分達で決めさせてもらうぞ!」

[竜馬 or 隼人 or 弁慶]

竜馬「新しい世界を開くため… そして、イルイと人々を救うため…」
竜馬「ゲッター!  この一撃に力を貸してくれ!」

[鋼鉄ジーグ]

鋼鉄ジーグ「見ててくれよ、 父さん、母さん、まゆみ…」
鋼鉄ジーグ「俺達はガンエデンを倒して イルイと人々を救ってみせる!」

[豹馬]

豹馬「行くぜ、イルイ!  ちょっと荒っぽいかも知れないが 今、助けてやるからな!」

[健一]

健一「ガンエデン…!  過去の呪縛にとらわれたお前と イルイを今、解放してやるぞ!」

[一矢]

一矢「ガンエデン…!  俺はこの拳にエリカとの愛を誓った…!」
一矢「そして、この拳でお前を倒し 新しい時代を築いてみせる!」

[真吾]

ケン太「やっちゃえ、真吾!」
真吾「OK! フィナーレらしく 派手にいこうじゃないの!」

[サンシロー]

サンシロー「ガンエデン!  お前が信じなかった人間の力、 俺が見せてやるぞ!」

[凱]

「ガンエデン!  俺達、人間の力と勇気をお前に 見せるぞ…!」
「そして、証明してやる!  お前がいなくても人類は やっていけることを!」

[勇]

「もうすぐだ、イルイ!  もうすぐお前を過去の呪縛から 解放してやるぞ!」

状況選択

ガンエデンを最後に倒した
ガンエデンを倒した時に他の敵が残っている


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