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決断 休戦ルート ~ 第49話 ~

ブライト「…わかった。 貴官の申し出を受け入れよう」
ハマーン「…賢明な判断だ」
「待てよ、ブライトさん!  あの女は元はシャアの仲間だぜ!  それを信用するのか!?」
ナンガ「やめろ、勇。 ブライト中佐は実際にハマーンと 何度も戦ってきたんだ」
ナンガ「その中佐が決めた事だ。 俺達は、それに従おう」
「しかし…」
アムロ「勇…君の気持ちもわかるが 戦うだけが平和への道ではない」
アムロ「今は少しでも多くの戦力を 結集して異星人、そしてネオ・ジオンと 戦わねばならないんだ」
カミーユ「勇…、 ハマーンは私情では動かない。 信用出来ると思う」
「…わかったよ…。 お前達まで、そう言うんなら 俺も博打に乗るさ」
ブライト「ハマーン・カーン、 今後の件を話し合いたい。 貴官自身の来艦を希望するが」
ハマーン「いいだろう。 私としても知った顔に会いたくもある」
ジュドー「ハマーン…」

《移動中 月周辺・EARTH AREA》

[執務室]

シャア「そうか…ハマーンは αナンバーズと手を組んだか…」
ナナイ「いかがします、大佐?  異星人との戦いが済み次第、 アクシズ奪取のための部隊を送り…」
シャア「その必要はない。 今さら、アクシズにこだわる意味も なかろう」
シャア「こちらには木星帝国の核も ある。この状況で無理にアクシズに 兵を送り込めば…」
シャア「その作戦を兵達は 私の感傷と笑うだろう」
ナナイ「………」
シャア「ハマーンが 敵に回ったのならば潰せばいい。 それだけの話だ」
ナナイ「…わかりました。 では、例の作戦の最終検討に入ります」
シャア「…あれが落ちれば アクシズ以上の衝撃を地球に与えるな…」
ナナイ「はい…。 それはどんな独裁者でもやった事がない 悪行ですよ…」
ナナイ「それでいいのですか、 シャア大佐?」
シャア「今さら、説教はないぞ、ナナイ…」
シャア「私は宇宙(そら)に出た人類の革新を 信じている…」
ナナイ「しかし、ドゥガチも含めて 人は何故地球の重力にあれほどまで 魂を引かれるのでしょうか?」
シャア「それは定められたプログラムかも 知れないな…」
ナナイ「プログラム…?」
シャア「そうだ…地球は豊かで美しい星だ。 そこから出る事は人間にとって 恐怖と絶望への旅路かも知れない…」
シャア「だから、誰かが人の記憶の底に 地球から離れる事の恐怖を 植え付けたのかもな…」
ナナイ「………」
シャア「しかし、人類全体を ニュータイプにするためには…誰かが その業を背負わなければならない」
ナナイ「…それでいいのですか?  大佐はあのアムロを見返したいために 今度の作戦を思い付いたのでしょ」
シャア「私はそんなに小さい男か?」
ナナイ「アムロ・レイは優しさが ニュータイプの武器だと 勘違いしている男です」
ナナイ「女性なら、そんな男も 許せますが…大佐はそんなアムロを 許せない…」
シャア「………」
シャア(ララァ…だからお前は あの時、アムロと心を通わせたのか…)
ナナイ「どうなさいました?」
シャア「似すぎた者同士は 憎み合うという事さ…」
ナナイ「恋しさ余って 憎さ百倍ですか?」
シャア「まあな…。 これからの作戦、頼むぞ…」
ナナイ「はい…」

《L1宙域付近・EARTH AREA》

[ラー・カイラム・ブリッジ]

ハマーン「久しぶりだな、ジュドー。 こうして生身で顔を合わせるのは バルマー戦役での会談以来か」
ジュドー「そうだな…。 とりあえず、まずはあんたに 一言だけ言いたい事がある…」
ハマーン「何だ?」
ジュドー「ありがとうよ…、 アクシズで負傷したリィナを 保護してくれていてさ」
ハマーン「フ…礼など不要だ。 元々、あの娘の怪我は私の側に 責があったのだ」
ブライト「ハマーン・カーン…、 では、アクシズの保有する戦力を 聞かせてもらいたい」
ハマーン「艦艇が48隻、 機動兵器類が3600といったところだ」
シナプス「活動域が宇宙だけとはいえ 随分と少なく思えるが…」
ハマーン「木星帝国との小競り合いが 続いたからな…仕方あるまい」
ブライト「木星帝国だと?  ハマーン艦隊はネオ・ジオンとは 睨み合いの状態ではなかったのか?」
ハマーン「確かに木星帝国は ネオ・ジオンと同盟を結んでいるが…」
ハマーン「ドゥガチは シャアとは別の思惑で独自の動きも 見せている」
アムロ「つまり、ドゥガチは シャアに叛意を持っていると?」
ハマーン「そこまでは具体的な形には なっていないだろう。少なくとも 両者の目的は同じなのだから」
カミーユ「その目的とは?」
ハマーン「地球を死の星とする事だ」
アムロ「やはり…か…」
ハマーン「そして、ネオ・ジオンと 木星帝国にはそれを可能とする力が あるようだ」
シナプス「おそらくは大量の核だろうな…」
ブライト「はい…アクシズに 手を出さないとなると それしか考えられませんね」
アムロ「北米の連邦軍基地から奪った 核燃料も、その作戦のためか…」
ハマーン「バルマー戦役では私の 敵となったシャアが今では私以上に 性急に答えを求めている…」
ハマーン「その様は、まるで道化だよ…」
カミーユ「ああ…」
ハマーン「あの男と木星帝国のやり方を 認めないのは私だけではない…」
ハマーン「こちらにベラ・ロナなる人物は いるか?」
ベラ「私がそうですが…」
ハマーン「そうか…。 貴官に会わせたい人物がいる。 …入るがよい」

(扉が開閉する)
ドレル「………」
ベラ「ドレル…」
ブライト「ドレル・ロナ…、 木星帝国に与したクロスボーンの 現総帥か…」
ベラ「そのあなたが、 何故ハマーン艦隊に…?」
ドレル「笑うがいい、ベラ…。 今の私はロナ家当主でもなければ クロスボーンの総帥でもない…」
ドレル「今の私は父の仮面を割る事で 全てを失った男だ」
キンケドゥ「ドレル・ロナ…」
ハマーン「この男、シャアとドゥガチの やり方に疑問を抱き、自分の配下の クロスボーンを離反させようとしたのだ」
ドレル「当然の事だ。 異星からの侵略を受けている今、 主義主張を振りかざす時ではない…」
ドレル「人々のために自らが剣となり 盾となるのが貴族の務めのはずだ…」
ハマーン「だが、計画は側近の裏切りにより 事前に発覚した…」
ドレル「全てはジレとザビーネの 手の中だったのだ。こうして 私は全てを失った…」
ベラ「ドレル…」
ドレル「知っての通り、 私は父カロッゾの連れ子であり、 生まれながらのロナ家の人間ではない…」
ドレル「だからこそ、全てを失った今 私は一人の武人として自己の理想に 殉じてみたい…」
キンケドゥ「ドレル・ロナ…。 どうやら、あんたは鉄仮面の呪縛から 解放されたようだ」
ベラ「ドレル…、 私達に力を貸していただけますか?」
ドレル「無論だ、ベラ…。 それが私に出来る唯一の事だからな」

シナプス「ハマーン・カーン、 我々は一点突破を仕掛け…」
シナプス「小バームの支配者である オルバン大元帥を打倒するつもりだ」
ハマーン「了解した。 では、我々はコロニーを防衛しつつ、 陽動を仕掛けて貴官らを援護する」
アムロ「信じていいのだな、 ハマーン?」
ハマーン「アムロ・レイ… 先ほども言ったが、今のお前なら 私の気持ちがわかるはずだ…」
ハマーン「ニュータイプだからではなく 同じ人間に裏切られた者として…」
アムロ「………」
アムロ「わかったよ、ハマーン…。 認めたくはないが、今の俺達は ある種の似た者同士だ」
ハマーン「あの男はお前との決着を 望んでいる。だが、その前に私が 奴を仕留めてみせよう」
アムロ「ああ…生きている方が シャアを止めればいい」
ハマーン「モビルスーツを何機かと 核ミサイルをおいていく。 使ってくれ」
ブライト「核だと?」
ハマーン「使い方を誤まらなければ ただの兵器だ。艦長なら 使いこなせると見たが」
ブライト「うむ…協力に感謝し、 貴官らの健闘に期待する」
ジュドー「死ぬなよ、ハマーン…」
ハマーン「お前達もな…」

[艦内・通路]

ハマーン「お前達は…?」
フォウ「ハマーン・カーン…話がある」
プル「………」
プルツー「………」
ハマーン「グレミー・トトの残した 資料で読んだ事がある…。 ニュータイプ研の出身者と…」
ハマーン「ムラサメ研究所の 強化人間か…」
プル「ハマーン…、 あたし達の姉妹を戦いに 使わないで!」
プルツー「知っているぞ…。 黒いキュベレイに乗っているのが あたし達の妹達だって…!」
ハマーン「………」
ハマーン「では聞く…、 お前達は何のために戦っている?」
プル「それは…」
フォウ「…戦いの道具として 生きる事を課せられた子をなくすため…」
フォウ「そして、そのために 戦いそのものをなくす事…。 それが私の戦いの意味だ」
ハマーン「………」
フォウ「………」
ハマーン「…そうか…。 だが、戦いを終わらせるためには 力が必要だ…」
ハマーン「確かにあの子らに力を与えた。 だが、その心には何の手も加えていない」
プル「じゃあ…」
ハマーン「あの子らの戦う理由も お前達と変わりはないのだ…」
プルツー「ハマーン…」
ハマーン「死ぬなよ、ジュドーの妹達…。 キュベレイも悲しむ…」
プル「は…はい!」
ハマーン「ふふ…頼むぞ…」

『プロペラントタンク×2』を入手した
『カートリッジ×2』を入手した
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『量産型キュベレイ』を入手した
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